いちご状血管腫の治療の経過を紹介していきます。
2023年6月現在、こどもは生後9ヶ月を迎えました。
生後2ヶ月の頃から、ヘマンジオルシロップという薬での治療をおこなっています。
ここでは、約半年治療を続けてどのようにいちご状血管腫が変化していったかお伝えします。
いちご状血管腫とはどのような病気なのか、発症から治療開始までのようすはこちらにありますのでよければご覧くださいね。
こんな方におすすめ
- 赤ちゃんに赤いあざができた
- いちご状血管腫と診断され治療のようすを知りたい
- ヘマンジオルシロップの効果をしりたい
- ヘマンジオルシロップ服用時の授乳や離乳食の様子をしりたい
目次
いちご状血管腫の治療経過
生後2週間ごろに発症しだんだん大きくなっていきました。
数週間で少し膨らみ、赤さが増して範囲も広くなっています。
管理入院前日の写真です。1ヶ月で大きくなったことがわかります。
この頃には、もう片方の目よりもいちご状血管腫ができた方の目は開きが悪く、腫れぼったくなっていました。
ヘマンジオルシロップの服用の仕方
専用のピペットにヘマンジオルシロップを取り出し、こどもの口の中にいれます。
専用ピペットをお口の中のほっぺにそうようにあてて、少しずつお薬を飲ませます。
ほっぺにそってお薬をいれてあげることでお子さんが薬でむせてしまわないようにします
薬の量は管理入院時、少量から開始し入院期間中に退院後の服用目標値まで増量していきました。
その後は定期的に通院し、体重から服用する量を算定して増やしています。
お薬は授乳(食事)途中または授乳(食事)後に服用とし、空腹時には服用してはいけません。
おもな副作用はこちらに記載がありますが、低血糖になりやすいお薬のため必ず授乳後に飲ませます。
1日2回お薬を服用しますが、1回目から2回目までは9時間以上あけることとされています。
生後2ヶ月ごろはまだ3時間間隔くらいで授乳していたので、多少時間のばらつきがありましたが、生後9ヶ月の現在はだいたい朝の離乳食時(7時~8時頃)と夕方の離乳食時(16時~17時頃)に飲ませることが多いです。
私が一番大変だなと思ったのが、薬の服用と授乳・睡眠の調整です。
担当医からは授乳間隔を5時間以上はあけない方がいいと言われていたので、すごく慎重になっていました。
ヘマンジオルシロップ服用から1ヶ月経過
生後3ヶ月半ごろの写真です。
治療開始前と比べると、膨らみが小さくなったのがわかります。
全体的にでこぼこしていたのが、たいらになってきました。
触るとまぶたの上はまだ若干膨らんでいるかなという感じでしたが、こめかみ付近は完全に膨らみは消えていました。
その頃の一日の様子はこのような感じでした。
生後3ヶ月半ごろの一日
01:25 起きる (3時間55分) 01:30 おしっこ 01:30 母乳 右12分 01:50 ミルク 100ml 01:55 寝る
06:05 起きる (4時間10分) 06:10 おしっこ 06:15 母乳 左10分 ▶ 右6分 06:35 ミルク 100ml
07:55 寝る
08:20 起きる (0時間25分)
09:05 カスタム1 シロップ
09:10 ミルク 100ml 09:40 おしっこうんち
12:30 寝る
13:15 起きる (0時間45分) 13:25 ミルク 100ml
15:00 おしっこ 15:10 寝る 15:30 起きる (0時間20分)
16:20 寝る 16:30 起きる (0時間10分) 16:55 おしっこ
17:00 母乳 左11分 ▶ 右6分 17:20 ミルク 80ml 17:40 おしっこうんち (ちょこっと)
18:35 寝る
19:05 起きる (0時間30分)
20:40 お風呂 20:40 おしっこ
21:05 カスタム1 シロップ
21:05 母乳 左10分 21:20 ミルク 100ml
22:00 寝る
当時は、寝ている時間がかなり不規則だったため時間の感覚がなく、9時間の計算が面倒で1回目の服用からだいたい12時間後に2回目をあげていました。
だいたい4時間間隔くらいで必然的に授乳していました。
ヘマンジオルシロップ服用から2ヶ月経過
生後4ヶ月半ごろの写真です。
この頃には膨らみはほぼなくなりました。
また、目の上あたりのいちご状血管腫が消え始めています。
こめかみ付近も少し少なくなったように感じます。
生後4ヶ月半ごろの一日
01:25 起きる (3時間55分) 01:30 おしっこ 01:30 母乳 右12分 01:50 ミルク 100ml 01:55 寝る
06:05 起きる (4時間10分) 06:10 おしっこ 06:15 母乳 左10分 ▶ 右6分 06:35 ミルク 100ml
07:55 寝る
08:20 起きる (0時間25分)
9:05 カスタム1 シロップ 09:10 ミルク 100ml 09:40 おしっこ 09:40 うんち
12:30 寝る
13:15 起きる (0時間45分) 13:25 ミルク 100ml
15:00 おしっこ 15:10 寝る 15:30 起きる (0時間20分)
16:20 寝る 16:30 起きる (0時間10分) 16:55 おしっこ
17:00 母乳 左11分 ▶ 右6分 17:20 ミルク 80ml 17:40 おしっこうんち (ちょこっと)
18:35 寝る
19:05 起きる (0時間30分)
20:40 お風呂 20:40 おしっこ
21:05 カスタム1 シロップ 21:05 母乳 左10分 21:20 ミルク 100ml
22:00 寝る
この頃は12時間間隔にしたり、タイミングによっては9時間空いてたら飲ませていました。
授乳・ミルクは4時間~5時間になることがありました。
生後5ヶ月直前にすごく飲みムラがあり、もともと混合で母乳とミルクをあげていましたが、母乳拒否で終了となりました。
ミルクもやっと飲ませる感じで、普段よりトータル量が150mlくらい少ないことが2週間くらい続きました。
うちの子は珍しいのかもしれませんが、ミルクはいやいや飲むけど薬は嬉しそうに服用していました。
ピポットをつかんだり、噛んだりしてたのでそれが楽しかったのかもしれません。
ヘマンジオルシロップ服用から3~6ヶ月経過
生後5ヶ月ごろには寝返りしたり、じっとしていることがあまりなかったので、いちご状血管腫のアップの写真があまりないのですが、目の上が徐々に消えていっています。
産まれたばかりのころは両目が二重で、少しして両目ひとえになりました。
それからいちご状血管腫ができたのですが、しばらくしていちご状血管腫がない方の目は二重になりました。
目の上のいちご状血管腫が消えてきて、今は両目とも二重になっています。
正直なところ、服用はじめて3ヶ月くらいまでは効果がすごくあったように思います。
見比べるとだいぶ減ってはいるのですが、減らしているというより増殖を抑えているかなという風に感じました。
ミルクはだいたい4~5時間おきにあげており、生後6ヶ月から離乳食を開始しました。
生後7ヶ月ごろの一日
04:00 起きる (4時間35分) 04:10 おしっこうんち 04:10 ミルク 50ml 150作った 04:45 寝る
07:40 起きる (2時間55分) 07:50 おしっこうんち (少なめ/下痢)
08:00 離乳食
08:30 カスタム1 シロップ
08:30 ミルク 100ml
09:50 寝る
10:28 起きる (0時間38分) 10:35 おしっこ 10:55 おしっこうんち (ちょこっと/下痢)
12:15 離乳食 12:30 ミルク 100ml 12:47 寝る
13:20 起きる (0時間33分) 13:35 おしっこ
14:05 うんち (ちょこっと/下痢)
15:25 寝る 15:48 起きる (0時間23分)
16:00 ミルク 160ml 16:20 おしっこうんち (少なめ/下痢)
17:25 寝る
18:00 起きる (0時間35分) 18:45 おしっこ 18:45 お風呂
19:10 カスタム1 シロップ 19:10 ミルク 160ml
20:05 寝る
23:00 起きる (2時間55分) 23:10 おしっこうんち (少なめ/下痢) 23:20 ミルク 190ml
23:40 おしっこうんち (ちょこっと/下痢) 23:58 寝る
生後5ヶ月ごろからは夜中もほぼ起きなかったため、寝ながら飲ませていました。
何回か先生に確認しましたが、念のため夜間もミルクを飲ませてということでした。
ミルクやヘマンジオルシロップ服用の時間は、固定していました。
ヘマンジオルシロップ服用から7ヶ月経過した現在
この記事を書いている2023年6月現在で、ヘマンジオルシロップによる治療開始から7ヶ月経過しました。
こどもは生後9ヶ月をむかえました。
全体的に膨らみはなくなり、うすくなっています。
目の上はかなりなくなりました。見比べると、こめかみ付近も少なくなっていますね。
そして最近、夜間にミルクを飲まさなくてよいことになりました。
先日、診察があったので聞いてみたら、ヘマンジオルシロップを飲ませたあとに1回ミルクや糖分のあるものをあたえていれば離乳食もはじまっているし、夜間はおこさなくていいとのことでした。
実は、夜間に起こさなければならないのが私にとってとても苦痛でした。
ありがたいことに、こどもはわりと夜間に起きることはなく、起こさなければきっと朝まで寝れていたはず。
起きて、ミルクを作ってあげて、片づけてまた寝る。
単純作業ですが、なかなか寝つけづ結局1時間半くらい寝られません。
うちの子は19時ごろには眠たいとぐずぐずするので、就寝時間はいつもこの時間です。
23時と明け方4時に起こされて、こどももかわいそうだなと思います。
授乳間隔を5時間以上空けないというのもすごく大変でした。
ミルクの間隔と寝かしつけの時間や離乳食の時間などで、薬を服用していなければ今は眠たいから寝かせて起きたらごはんでいいやとなるのですが、それができませんでした。
多少は大丈夫かもしれませんが(実際私も1回寝坊して6時間空いたことがあります)、もし副作用がでたら恐いですから出先の時などは特に時間ばかり気にしていました。
授乳間隔などは担当医によって見解が違う場合があります。副作用のあるお薬ですので自己判断はやめて、先生と相談してくださいね。
現在の一日のようすです。
生後9ヶ月の一日
02:30 起きる (3時間0分)
03:00 おしっこ 03:45 寝る
06:30 起きる (2時間45分) 06:55 おしっこ
07:15 離乳食 07:15 のみもの 50ml 水 07:30 カスタム1 シロップ 07:55 ミルク 100ml
08:43 寝る
10:10 起きる (1時間27分) 10:20 おしっこ
12:15 ミルク 200ml
13:05 寝る 13:50 起きる (0時間45分)
14:05 おしっこ 14:35 ミルク 50ml
16:13 寝る 16:45 起きる (0時間32分) 16:55 おしっこ
17:00 離乳食 17:00 のみもの 50ml 麦茶 17:00 カスタム1 シロップ
17:35 おしっこうんち (やわらかめ)
19:30 おしっこ 19:30 お風呂 19:45 ミルク 200ml
20:10 寝る
23:10 ミルク 200ml
成長とともに、少し生活リズムが変化しつつある時期なのかなと思います。
お昼寝の時間がだいたい決まってきていて最近、離乳食の時間を少しずらしました。
朝一の離乳食時にシロップ服用し、2回目は夕方の離乳食時にしています。
その後、お風呂後にミルクを飲ませて就寝です。
一応、この後はミルクは不要となったのですが、念のため23時に起こして飲ませています。
うちの子は、少し離乳食の食べが良くないので、少し体重減少してしまいカロリー摂取のためでもあります。
ヘマンジオルシロップでの治療はいつまでやるの?
ヘマンジオルシロップの治療は、増殖期のなるべく早い時期(生後2、3ヶ月ごろ)から開始し、増殖のピークを迎える1歳前くらいまでの間で半年間くらい続けるのがいいようです。
担当医も、1歳をすぎる頃には薬の効きが悪くなると言っていましたので、そのくらいまでをめどに続けていきます。
いちご状血管腫のレーザー治療について
ヘマンジオルシロップによる治療を1歳ごろまでやるとして、あと数ヶ月です。
残りの数ヶ月でどのくらい消えるかわかりませんが、もうそこまで消えないかなと思っています。
その後は、希望があればレーザー治療(目の上の部分以外)をされては?とのことでした。
まだ決めかねていて、現状は悩んでいる段階です。
というのも、もうじっとしていられない月齢で、嫌なこともわかってきているのに痛い治療をするのはかわいそうかなと思ってしまいます。
よく、輪ゴムではじく程度だと聞きますが、どうなのでしょう。
今更ですが、低月齢のときから併用してやっておけばよかったかなと思っています。
私たち夫婦は、毎日こどもの顔を見ていていちご状血管腫もだいぶ薄くなってきているのを実感していますし、慣れてしまってあんまり気になりません。
ですが、こどもを遊びに連れていくとたまに怪我したの?と聞かれたり、こどもにいたいいたいある~!と言われたりするのでまだ目立つんだなと認識させられます。
大きくなるにつれて消えていくとされてはいますが、跡が残る場合もあります。顔の目立つ部分なので気になるところではあります。
ただ、治療しなくても絶対消える保証はないですが、レーザーをしたから絶対消えるというわけでもないと言われました。
やってみないとわからないというわけです。
今はまだ悩んでいる途中ですので、また1歳過ぎてヘマンジオルシロップで最終的にどのくらい消えたか、その後はどうするのかをお伝えしていこうと思います。
まとめ
いちご状血管腫のヘマンジオルシロップによる治療経過を、1ヶ月から7ヶ月まで掲載しました。うちの子は副作用もなく、薬を嫌がることもなかったので順調に進められ、効果もあったと思います。
まだあと数ヶ月は薬を続けていきますので、もう少し消えてくれたらいいかなと思っています。
この記事が、参考になったら嬉しいです。